ゴールドマン・サックス
さっき書面を仕上げて、ようやく今週の仕事が終わりました。
相変わらず忙しいです。
4月頭から2か月間、弁護士実務修習として司法修習生が来ていて、極力指導を頑張っているつもりなんですが、果たして十分なのやら何やら。
まあ月曜日に明け渡し強制執行に行くから、勘弁してねということで。
さてさて、まさしく先ほど飛び込んできたニュースです。
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米SEC、ゴールドマン提訴=サブプライム詐欺で巨利の疑い-投資家、数千億円損失
4月17日0時53分配信 時事通信
【ニューヨーク時事】米証券取引委員会(SEC)は16日、米金融大手ゴールドマン・サックスが、低所得者向け高金利型(サブプライム)住宅ローンの焦げ付き問題に絡み、値下がりの予想されていた商品を投資家に売り付けることで巨額の利益を得ていたとして、証券詐欺の疑いでニューヨーク連邦地裁に提訴したと発表した。米メディアによると、投資家の損失は数十億ドル(数千億円)に上るという。
歴代の財務長官を輩出するなど政界とのつながりが深い同社に対する提訴は、抜本的な金融改革に対する米政権の決意の表れと言えそうだ。金融危機からの再起を目指すウォール街(米金融街)にとって、規制強化は業績の足かせ要因となるのは必至だ。
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実は私、東京弁護士会時代に所属していた事務所(国際倒産・渉外・企業系)で、ゴールドマンの代理人も務めてたんですよね。
ゴールドマン・サックス・リアリティ・ジャパン(通称GSRJ)とかの債権回収のお手伝いをさせていただいていたわけです。
現在私は、強制執行と民事保全にかけてはそれなりに手練れだと自負しているのですが、それって、東京時代にみずほ銀行(当事第一勧銀)とゴールドマンの仕事をやらせていただいていたことがバックボーンなんですよね。
そういう意味では、ゴールドマンには、恩義があるといって良いのでしょうね。
でも、ゴールドマンの仕事ぶりは、正直いってあんまり趣味じゃないのです。
日本人だからかもしれませんが、あまりに殺伐としているというか、あまりにカネばっかというか。
よく「ハゲタカファンド」なんて言われますが、そういう外資企業の手先として、ややもすれば日本の貴重な資産を安く切り売りするようなことをお助けすることに、少なからず抵抗があったんですよね。
あんまり言うと、元ボスや大手渉外事務所とかから怒られそうですからこの辺で。w
サブプライムのとき、ゴールドマンだけは順風満帆でしたよね。
あれって絶対こういう裏があると思ってました。
おかしすぎですもん。
これが事実なら、本当に許しがたい企業ですね。
例えばおばあちゃんに未公開株とか売りつけたりするブラック企業と大差ないですよね。
あとちょっと興味深いのは、提訴した主体=原告がSECだということです。
つまり、損を被った投資家が原告団を組む、とかではないわけですよ。
6月から日本でも、被害者に代わって消費者団体が事業者を提訴できる、いわゆる消費者団体訴訟が可能となるんですが、そういう感じなんでしょうかね。
しかも、民間の消費者団体ではなく、アメリカの証券取引委員会。
SECって、最近なんかすっごく活動的な印象ですよね。
アメリカも金融改革に本腰のようです。
期待しましょう。ハゲタカファンドに変わる新しいビジネスリーダーが生まれるかも?
ではまた。