バンクーバー五輪終了

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また投稿の間が開いてしまいました。
いろいろと書きたいこともあったんですが、何せ書かなければならない書面が多すぎて。
ようやくまた一段落つけた感じです。
さてさて、先日、17日間に渡る2010年バンクーバー冬季五輪が閉幕しました。
日本勢は、銀メダル3個、銅メダル2個、入賞数は26、ということで、前回の2006年トリノ五輪(金メダル1個、入賞数21)よりも総じて成績は良かった、とも言えそうですね。
放送時間帯の関係上、また私の仕事が超々多忙だった関係上、あんまりきっちりと見ることはできませんでしたが、ニュースやVTRで出来る限りフォローしました。
しかし。
私の一番思い出に残っている冬季五輪といえば。
何と言っても1998年長野五輪。
地元日本での開催ということもあってか、華々しかったですね。
あのときは金メダ5ル個、銀メダル1個、銅メダル4個、という数以上に、日本代表選手団自体にものすごく勢いがあった気がします。
そんな日本代表選手団を見ていた1998年2月当時の私は、泣く子も黙る?司法試験受験生。
1997年の論文試験(司法試験1回目)で惜しくもBで落ちてしまい、その年の最終合格を目指して捲土重来を期しているとき。
一日あたり15時間くらいは勉強していたんじゃないでしょうかね。
正直頭の中は勉強と試験のことばかりで、長野五輪のことなんて全く頭にありませんでした。
そんなある日、何気なく、私が勉強に利用していた早稲田セミナー高田馬場本校の自習室の近くにある行きつけのラーメン屋に、昼メシに入ったんです。
そのとき、ちょうどラーメン屋のちっさいテレビで、女子モーグルの決勝を生中継していたんですよ。
スキー大好きの私、モーグルもよく見ていたので、ラーメンすすりつつ、そういえば里谷と上村はどうなったかななんて思い出しながら画面に見入っていたら、ちょうど里谷多英選手の滑走に。
いや、あのときは本当に心から感動しました。
里谷選手、ものすごく気合が入っているのが画面からも伝わってきましたし、素晴らしいターン&エアで、スピードもばっちりでした。
滑走が終わった瞬間、間違いなく金だと確信しました。
そして、他の選手の滑走が終わって、里谷選手の金が確定したとき、思わずじわっと涙が溢れました。
ものすごく感動している自分にびっくりしました。
努力の量では比べ物にならないと思いますが、この日のために頑張ってきた里谷選手と、今年こそは頑張るぞと思って頑張っている自分とが、思わずかぶったのかもしれませんね。
まあ、言うても、神田川沿いのちっさくて小汚いラーメン屋の、油っこいカウンターでのことなんですけどね。w
そのおかげで、その後長野五輪にはまり、清水宏保選手の500mスピードスケートの金メダルとか、ジャンプラージヒル団体(原田・船木・斉藤・岡部)の金メダルとか、いろいろな名場面を見ることが出来ました。
日本選手団の頑張りは、1998年10月の最終合格に、間違いなく弾みをつけてくれたと思っています。
そういう意味では、今回私が最も注目していた選手の一人は、里谷選手でした。
長野五輪のあと、ソルトレークでも銅メダルを取り、でもその後ちょっとスキャンダルを起こしちゃって、でもまた頑張っている、そんな選手だからこそ応援してあげたかったんですね。
私、スラムダンクだと三井とか好きなタイプですしね。
で、今回の里谷選手は、第二エアで着地を失敗してしまって、19位でした。
でも、その順位では図れない、凄みのある滑走でしたね。
里谷選手は、全力でメダルを取りにいったんですよ。
でも、ちょっとの不運で、その賭けに負けてしまったという、ただそれだけのことだと思います。
あまりモーグルを良く分からない方のために少しご説明しますと。
現在のモーグルは、ターン50%、エア25%、スピード25%、という内訳で採点されます。
で、里谷選手はもちろん、上村選手も、最大の武器はターンだと言われています。
あの二人のターンは、素人の私がわざわざ言うまでもありませんが、本当にうまいです。
スキー好きの私的には、あのすべりを目の前で見せつけられたら、それだけで恋に落ちてしまいそうなくらいです。
しかし、今回のバンクーバーのモーグルのコースは、ちょっと様相が変わっていました。
どういうことかというと、一般的なコースよりちょっと傾斜が緩く(28度ジャストくらい)、かつちょっと距離が長かったようなんです。
これが何を意味するかというと。
つまり、「細かいターンを決めていくというより、体重と馬力に任せて、スピードで滑り降りるコース」ということです。
明らかに地元カナダの選手に有利なコース設定だったと思います。
(ただし、ホームタウンデシジョンはどんなスポーツでもありえますから、それ自体は何ら問題ないと思います)
里谷選手には、きっとそれが分かっていました。
だから彼女は、いちかばちかの勝負にかけて、あれだけの猛スピードでつっこんだんだと思います。
本当にオニのようなスピードでした。
だから、第二エアでバランスを崩してしまったんでしょうね。
でも、きっと里谷選手は、後悔してないと思います。
あれは全力で勝負に出た結果だから。
私もいつも全力を尽くすタイプですから分かるつもりですが、悔いを残さず全力で頑張り切った後って、結果がどうあれ受け止めることができるものです。
それがオトナってやつです。
里谷選手、やっぱり偉大なアスリート、偉大な勝負師だと思います。
里谷選手だけで長文になってしまったので、今日はこのあたりで。
いや~、まだまだ書きたいことあるんだけどな。
また明日以降書けることを祈念して。
ではまた。