日弁連会長選挙
気付けばもう前の投稿から1か月くらい経ってしまいました。
すみません。何せ忙しすぎで。
前の投稿もそんな感じでしたが、いやいやホントに忙しかったんですよ。この1か月というもの。
思い起こせば切りがありませんが、とりあえず昨日午後いっぱいかけて、こってりした法廷の証人尋問をしました。
これでちょっと一区切り着いた感じかな。
証人尋問は、いつもの法廷と違って、いつもどこか特別なものです。
ちなみに、すっごい面白い尋問でしたが、個人情報満載過ぎなので、ここで書くのはやめときます。
明日は横浜弁護士会主催の合同就職説明会。
私の把握している情報だと、うちの事務所を含めて15の事務所が参加するんですが、それに対して400名近い修習生が参加する予定らしいですね。
おそろしい話です。
まるで約20年前の私の母校、東北大学の工学部の女性:男性比率みたい。
当時東北大学工学部(青葉山の上)でみかける女性はもっぱら生協のおばちゃんだけ、みたいな事態もままあったらしいですよ。
ところで今日あった日弁連関係のニュース。
ちょいと気になるのでコメントします。
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<日弁連会長選>当選基準満たさず 初の再投票に
2月5日19時33分配信 毎日新聞
日本弁護士連合会の会長選挙が5日投開票されたが、当選者は決まらず再投票することになった。現行の選挙方式になった75年以降では再投票は初めて。多重債務問題への取り組みで知られる宇都宮健児氏(63)と現執行部の路線を継承する前日弁連副会長の山本剛嗣(たけじ)氏(66)の2人=いずれも東京弁護士会所属=が立候補したが、当選基準を満たさなかった。
会長選は2年ごとに行われ、全弁護士2万8745人に投票資格がある。東京の3弁護士会と大阪弁護士会の所属者で6割を占めるため、これまではこの4会の主流派が擁立した候補者が当選してきた。今回は主流派が推した山本氏と、知名度のある宇都宮氏の激戦となった。
仮集計によると、投票率は63.88%で、山本氏が9525票、宇都宮氏が8555票を獲得した。選挙規定では、全体で最多得票した候補者が、全国52弁護士会のうち3分の1(18会)以上で最多票を集めると当選する。山本氏は東京3会と大阪で計6811票を得て宇都宮氏に2917票差を付けたが、この4会と釧路、和歌山、山口、香川、長崎の計9会でしか宇都宮氏を上回れなかった。
一方、宇都宮氏は東北6県や東京以外の関東甲信越全県など計42会を制した。宮崎は同数だった。
集計結果は12日の選挙管理委員会で確定する。山本氏は「まだ手続き中なので申し上げようがない」、宇都宮氏は「地方の支援者が頑張ってくれた。各地の会員がチェンジを求めている」と話した。
再投票は3月10日に実施予定。同じ規定に基づき当落を決める。再び決着が付かない場合は再選挙になり、他の弁護士も立候補できる。【銭場裕司、武本光政、伊藤一郎】
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おお!再々選挙になったら何と私も立候補できる!知らなかった!w
ってことじゃなくて、これってすっごく珍しいことなんですよ。
だって、大抵の場合、圧倒的大差で決まるんですから。
では、この拮抗した結果が何を示すのでしょうか?
一言で言うと、「山本氏が票固めしきれなかった」ってことでしょうね。
宇都宮氏の人気は関係ないと思います。
たとえ宇都宮氏以外の方でも、同じ公約を掲げて立候補していれば、それほど違った結果にはなっていないだろうと思います。
ではどこが違ったのか?
やはり「司法試験合格者数の削減」に対する姿勢でしょう。
現場の弁護士は、みーんな合格者数を削減してほしいんですよ。
よく既得権益を守りたいからだけしからんみたいなことを言われますが、そうではありません。
確かにそういう面もあるかもしれないけど、そこは大した問題ではありません。
問題は、明らかに質の低下した弁護士まがいが、世の中に垂れ流しになっていることにあります。
ここ2~3年、明らかに若手弁護士の質が落ちています。
うちの元イソだけの問題でもないんです。
理由は、合格者数を増やしすぎたことと、それに見合う教育者がいないことだと思います。
以前の司法研修所システムなら、少なくとも一定の水準はある程度確保できていました。
しかし、今のロースクールは。。。ねぇ。。。
あまり言うと、明日変な質問されちゃうかもなので、この辺で。
来週の準備も忙しいし。
ではまた。