離婚デー
昨日は不思議と離婚づいてる日でした。
まず、午前中。
突然私宛に、依頼者ではないのだけど、どこか聞き覚えのあるお名前の方(女性)からお電話が。
こういうお電話って、意外と多いんですよ。
何せ私は年間数百~数千件の法律相談を受けておりますので。
申し訳有りませんが、一件一件についてはなかなか覚えていないのです。
でも、弁護士に法律相談する方って、そう何件も相談するわけじゃない方が大多数ですから、一件ごとの相談担当弁護士の記憶は鮮明に残っているのでしょうね。
で、その勢いで長電話&無料法律相談になだれこまれることも多いので、弁護士としては心して?かからないとならないのです。
しかし、この女性の方のお名前は、どこかで聞き覚えがあったのです。
ってことは、何度か話を伺ってるのかな?
それで、とりあえず電話に出てみましたところ、「以前先生に相談した件で、先日、原告の請求を棄却するという判決が出たんです」とのこと。
あ~、ってことは原告事件で、俺はこのままだと負けちゃうよ的な回答をしたのかな~、だから受任に至らなかったのかな~、なんて考え、てっきりその女性が負けてしまったのだと思い、「そうですか~、でも高裁で一審判決がひっくり返ることって、あまりないんですよね~」なんて早くもなぐさめモード突入。
するとその女性は、「そうですよね!高裁で判決が逆転することってあまりないですよね!」と、電話の向こうでむしろ喜々としたご様子。
あれれ?なんか様子が変だぞ?
その女性はさらに、「これで私は主人と離婚しなくて済むんですよね!」
???
ってことは、この方は原告ではなくて、離婚を求められていた被告???
ここで徐々に記憶がよみがえり始めました。
そう、この女性は、私が以前法テラス相談でお受けした方。
夫には弁護士が就いていて、離婚訴訟を起こされているんだけど離婚したくない、どうしたらよいか?というようなご相談でした。
あまりしっかりした離婚理由はなさそうだから、離婚したくないなら、離婚には応じないということで対応すればよい、くれぐれも売り言葉に買い言葉のようにはならず、法廷では常に貞淑で辛抱強い妻であれ、というようなアドバイスをしたと思うのです。
するとその方は、私のアドバイスをしっかりと実行しきったようで、とうとう弁護士が原告代理人に就いている離婚訴訟を、素人さんの手で請求棄却に持ち込んでしまったのです。
というわけで、この方は、新たな相談などではなく、私に御礼のお電話を下さった方だったんですね。
おめでとう~~~ぱちぱちぱち。
とはいえ、ダンナが戻ってきたわけではないので、相変わらず前途は多難のようでしたが。
しかし原告代理人の方(一応私の知っている人)がメンツまるつぶれでかわいそう…
まあ仕方ないんですが。
離婚事件は、代理人の腕云々よりも、実際に存する事実関係が大事なので。
いくら代理人の腕が良くても、いくら相手が弁護士なしでも、勝てないときは勝てないのです。
そして午後。
私が妻側の代理人に就いている離婚事件(離婚訴訟・原告・DV絡み)が、約2時間のロングラン法廷を経て、無事離婚方向の和解で成立したのです。
あ~、よかった。
奥様が結構キュートな方なので、ダンナがだいぶご執心だったようで、去年の調停からずっと続いていた離婚事件なのです。
常に短期決戦を旨とする私にしては、かなり長丁場になった感がありますね。
まあ、そうは言っても平均的なこの種事件処理よりは圧倒的に早いだろうとは思いますが。
早く事件を解決したい方はぜひ当事務所へ(笑)
法廷が終わったのが16:45過ぎくらいで、近くの区役所が17:00でしまってしまうため、慌ててダッシュして、滑り込みセーフ。
奥様の戸籍に「平成21年●月●日に裁判離婚」とかいう記載が残ってしまうと、もめて離婚したことが一見して明らかになってしまうため、あとで奥様の再婚(まだ予定は全くなしとのこと)にもさし触るかも知れないし、その娘さんの結婚の支障となる可能性も出て来ちゃいますよね。
だから協議離婚形式を取り、離婚届を出す形にしたのですが、そのおかげで猛ダッシュする羽目になりました。
でも、長丁場だった事件がいい形で終わる快感に比べたら、そんなの全く問題じゃないですね。
ちなみにうちのイソベンくんは花の独身。
こんな事件の話ばかり聞かされていたら、結婚する気失せるんじゃないかな~
結婚は勢いが大事なんだぞ~~
しかも合コンに全く恵まれないようで。
先日も銀座まで行って、某会社の**ちゃんたちのために1万数千円を投じる羽目になったとか。
短い人生でそんな不毛な時間すごしちゃいけません。
どなたか花の独身イソベン、いりませんか?W
ではまた。